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kumago

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  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
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水のかたち(上)(下) 宮本輝


東京の下町に夫と二人の息子と一人の娘と暮らす能勢志乃子は50歳になり、平凡でありながらも幸せに暮らしている。
志乃子は近所の喫茶店で10年ほど前まで骨董品を売っていた「かささぎ堂」が店を畳むと聞いて、その店で見かけて心を引かれた文机と手文庫そして茶碗をただで譲り受け、その後その茶碗が実はとても値打ちのものであることがわかる。
その時から、志乃子の人生が大きく動き始める。

志乃子一家が暮らすビルの1階の店子の不動産屋の社長財津と社員の早苗、母娘ふたりで暮らす志乃子の母と姉の美乃、志乃子の友達でジャズシンガーの沙知代、父の友人で骨董に詳しい三好、三好の友人で実業家の井澤などそれぞれ経験や考え方は違えども、心根のきれいな人々との交流を通して、自分の人生をゆっくりひとつずつ前に進んでいくさまが美しい文章で描かれる。

文庫上下巻でボリュームがありますが、後半は一気に読んでしまいました。
主人公が50歳の女性であり、登場する人物の大半も主人公と同年代か年長の人なので、全体としてしっかりと落ち着いた雰囲気のある作品です。

宮本輝の作品を読むといつも感じますが、人はどのように考え、感じて行動するか、この繰り返しによって自然と付き合うことになる人達が決まってくるのだと思います。この作品でも(たしか)いちどだけ「心根」ということばが出てきますが、よいことばですね。

恋愛  ★★★
スリル  ★★★★
感動  ★★★★
総合  ★★★★★

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