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kumago

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  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
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焚火の終わり(上)(下) 宮本輝

町田茂樹が大阪から父に連れられて、島根県の岬の家を初めて訪れたのは10歳の時であった。岬の家には3歳の須川美花と美花の祖母と母が住んでいた。
茂樹が15歳の歳、3度目にこんどは一人で岬の家を訪れる数日前に父は茂樹に、美花が茂樹の妹であることを告げる。

時が流れ、美花の母、茂樹の両親そして美花の祖母も亡くなり、社会人となった茂樹と美花は仲の良い兄妹として交流を深めていく。
そんなある日、茂樹は母の遺品から、「どうか、お許しください。」と男文字で書かれた差出人名のない手紙と「許すという刑罰」と書かれた母のノートを見つける。
そのことを茂樹から聞かされた美花は、茂樹に一枚の写真を見せる。
その写真には茂樹の両親、美花の両親、そして赤ん坊の美花を抱いた長身の男が顔が切り取られて映っていた。

自分たちは本当に兄妹なのか、互いに心の疼きを感じ続けてきた茂樹と美花は、当時の両親たちを知っていると思われるある年配の男を見つけ出し、自分たちの出生に隠された真実を探し始める。

異母兄妹として育てられたふたりが様々な人生の苦を乗り越えて生きていく。そして兄妹であるならば許されない感情を次第に抑えきれなくなり、ふたりで支えあって暮らす人生を築いていく物語です。

ふたりが悩み苦しみながらも、自分たちの人生にとって何を信じ何を誇りとし、そして何を喜びとして生きていくのか、特殊な物語設定の中に普遍的なテーマが盛り込まれ考えさせられる作品だと思います。
この作品も宮本輝さんの文章はやはりすばらしいです。

恋愛  ★★★★★
スリル ★★★★
感動  ★★★★★
総合  ★★★★★

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