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kumago

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  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
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三千枚の金貨(上)(下) 宮本輝

2010年発表の作品です。

斉木光生(さいきみつお)はマミヤ文具というオリジナルの質の高い文具を作るメーカーの役員で43歳。
12年前にマミヤ文具社長の間宮に誘われ、宇津木、川岸という同僚と共に大手文具メーカーを退社して会社の立ち上げ・発展に貢献してきた人呼んで「マミヤ三銃士」の一人だった。

光生はマミヤ文具立ち上げの際に間宮が約束した10年後の1ヶ月間の休暇と海外旅行の費用の会社負担を実行し、シルクロードへの一人旅を終えた帰りに沙都(さと)が経営する銀座のショットバーMUROYに立ち寄る。
3年前看護婦をしていた沙都が勤めていた病院にポリープで入院した時の深夜、
「和歌山県のある大きな桜の木の下に三千枚の金貨を埋めた、見つけたらあんたにあげるよ」
と光生に告げ、その3日後に亡くなった見知らぬ男のことを尋ねるためだった。

現在の評価額で1億円にもなるその金貨のはなしは本当なのか、その男は何者なのか。

光生は沙都から、その男は芹沢由郎という名で、早逝した沙都の姉が残した娘由菜の父親で、政財界にも通じる巨大な金融セリザワファイナンスの役員だったと告げる。
そして、由菜のためにマミヤ三銃士の力で三千枚の金貨を見つけてほしいと話す。

由菜に会ってから考える、という光生に後日京都に住む高校生の由菜を引き合わせた沙都は、光生に20年前に沙都の姉が調査会社に依頼した芹沢由郎に関する分厚い調査報告書を手渡す。

その報告書には、由郎の悲惨な幼少期のことやずば抜けて優秀であったことなど、常に黒い噂が流れるセリザワファイナンスの陰の実力者でありながら、その噂とは正反対の由郎の人柄が綴られていた。

それぞれにその報告書を読んだ三銃士は、少ない手がかりの中、金貨を見つけ出すと決意する。

久しぶりに読後、感動に浸った作品です。
光生を中心とした人々の現在と、報告書で語られる由郎を中心と人々の20年前の過去。それぞれの時代のそれぞれの人たちの人生が豊かな文章で語られ、物語をとても深いものにしています。

とてもよい作品です。

(単行本のみ)

恋愛  ★★★★★
スリル ★★★★★
感動  ★★★★★
総合  ★★★★★

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THEME:本の紹介 | GENRE:小説・文学 |

COMMENT

こんにちは♪

…Twitterからきました^^
「三匹のおっさん、ふたたび」「ハッピーリタイアメント」を立て続けに読み、今度は感動したい!と思っていました。ご紹介ありがとうございますm(_ _)m
読みたくてドキドキしてきます。

Re: こんにちは♪

ミンミンさん
コメントありがとうございます!

感動できる作品ってなかなか出会えないものですよね。
ご紹介した作品を読んで、よかったと思ってもらえると
わたしもうれしいです。

また読んだ作品の感想やおすすめも教えてくださいね。

読み終わりました^^

こんにちは♪

…よかったです。おすすめして下さってありがとうございましたm(_ _)m

見つけたら三千枚の金貨をあげるって。ワクワクするはじまりからラストまで。
…生きてると辛いことや悲しいことがありますが…
目の前で笑っている人の人生にも色々あって当たり前なのに。普段は忘れがちになっていることを改めて考えました。
私の語彙が少な過ぎて……m(_ _)mすみません。
とても感動しました♡

Re: 読み終わりました^^

ミンミンさん

コメントありがとうございます。
「三千枚の金貨」読まれたんですね。
とてもいい作品ですよね。ほんとうにいい小説ってある意味では、自分の普段の生き方を振り返らせて
くれるものじゃないかと思います。
その意味で宮本輝はすごい作家です。「人生についての考察」のようなものを散りばめながら、ストーリーも
とても面白くて、作中の人物にどっぷりと感情移入してしまいます。
ちなみに私のハンドルネーム「kumago」は宮本輝の「流転の海」シリーズの主人公、松坂熊吾からもらったんですよ。
またコメントください。楽しみにしています。

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