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kumago

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  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上)(下) 白石一文

この長いタイトルの作品は、上下巻合わせて68もの章(節?)から成っていることや、登場人物の氏名がカタカナで表記されていることなど、独特の雰囲気を持つ作品です。

カワバタは国内最大の売上を誇る総合週刊誌の編集長43歳。東大で経済について研究している研究員の妻ミオと小学生のナオと暮らしている。

カワバタは8年前に生まれて数ヶ月の息子ユキヒコを亡くし、自らも41歳で胃ガンを患い再発の恐怖にさらされ、仕事では誰からも認められる才能を発揮しながらも常に深い悲しみや苦しみに囚われる日々を過ごしている。

物語冒頭から、売り出し中の新人モデルとカワバタとのホテルでの激しい性描写がリアルに描かれ、カワバタが身を置く世界が象徴される。

ホテルでの翌日、カワバタと部下たちがずっと追いかけてきた政府与党の大物政治家Nの政治スキャンダルを暴露する記事が掲載された最新号が発売され、Nは失脚する。

社内の権力闘争や数人の女性との関係を通し、時に世界中の政治家や宗教家、あるいは経済学者のことばを引用し、カワバタの眼を通して、この世の中の貧富、経済、政治、家庭や性といった人に関わる多様なものごとに対して様々な考察が行なわれる。

白石一文の作品は、毎回とにかく圧倒されます。
特にこの作品は他の作品に比べても主人公が非常に広く深く考察し、読者ひとりひとりにとっていくつも共感できるところがあるのではないかと思います。
いろいろな要素がふんだんに入っているにも関わらず、そのストーリーとにも引き込まれます。

恋愛  ★★★★★
スリル ★★★★
感動  ★★★★
総合  ★★★★★


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THEME:本の紹介 | GENRE:小説・文学 |

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