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kumago

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  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
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草にすわる 白石一文

「草にすわる」「砂の城」の中編2作

「草にすわる」
洪治は30歳。高校時代は陸上の長距離選手として優秀な成績を残していたが、中途で陸上をやめ、その後はマンション販売の大手企業に入社したが、その会社も3年でやめ、現在は実家に帰って怠惰な毎日を送っていた。
洪治には、週に一度、体だけの関係がずるずると続いている曜子さんという年上の女性がいた。曜子さんは、洪治の母がパートで勤めるスーパーマーケットの社員で、洪治の高校の先輩であり一橋を卒業した才女であった。
しかし、家族を火事で亡くすというつらい過去をひきずっていた。

ある日、曜子さんのアパートで、洪治は曜子さんから「ねぇ、死にましょう」と誘われる。

「砂の城」
矢田泰治は60歳過ぎ。数々の小説で賞を取ってきた文学者であった。
矢田が25歳の時に結婚した妻かほりは後に発狂し、現在は精神病院で暮らしている。かほりとの間の息子英治は父と母の不仲の結果矢田とは近親憎悪の関係、そして愛人星野喜久子との間には障害を持った愛美という娘がいた。

友人で同じ文学者で40年来の友人小宮麟太郎へのコンプレックス、自らの男性的魅力に欠けるというコンプレックスと女性関係を素に作品をつむぎだしてきた泰治の元に、ある事件で逮捕された息子英治の妻麻美が英治の息子(泰治の孫にあたる)孝治を伴って訪れる。

白石一文ならではの作品2編です。決して完全ではない人間たちの生き様や彼らの思考を通して、読者へ人間の本質を問いかけるような作品です。
中編で読みやすいので、白石一文の作品を初めて読んでみるにはいいかもしれません。



恋愛  ★★★★★
スリル ★★★★★
感動  ★★★★
総合  ★★★★★

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THEME:本の紹介 | GENRE:小説・文学 |
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