プロフィール

kumago

  • Author:kumago
  • 関西在住会社員。読書はもっぱら電車の中。熱中のあまり乗り過ごすこともしばしば。でもそんな小説に出会えたときは最高!
    *各記事のアイコンはAmazonのサイトにリンクしていています。
    Amazonの記事にも作品のあらすじや読んだ方の感想がありますので、ぜひそちらも参考に。
カレンダー
01 | 2010/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -
ブログ内検索

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

動機 横山秀夫

犯罪を軸に、警察、犯罪者、事件記者、裁判官とそれぞれ主人公を変えた4つの物語の短編集

『動機』
J県警の44歳の警視、貝瀬正幸は、警察手帳の紛失防止を狙って勤務時間外の一括保管を起案した。そのテスト運用中に30冊の警察手帳がなくなってしまう。責任を押し付けられた貝瀬は2日間の記者発表「執行猶予」をもらい、犯人を捜すことになる。犯人は誰か。その狙いとは?

『逆転の夏』
山本洋司は亡くなった人を搬送する『ノザキ典礼搬送』に勤める40過ぎの元受刑者。かつて殺人を犯した山本は10年あまりの刑を終え社会復帰したが、常に過去を周囲に知られることを恐れ孤独に暮らしていた。当時結婚していた妻は子供を妊娠中だった。事件の背景のため妻からは離婚を告げられ生まれた子供のこともまったく知らされることはなかった。
その山本に正体のわからない男から、「ある男を殺してほしい」と多額の報酬を提示される。会うことのない妻から保護司を通して生活費を求められ、いつか家族と再会することを夢見て送金だけを生きがいとしていた山本は、殺人の依頼を受けることを決意する。

『ネタ元』
県民新聞の刑事事件記者水島真知子は、主婦殺害事件を追っていた。
地域では、各新聞社が部数を延ばそうと熾烈な争いを繰り広げていた。
かつて幼児の水死事故をめぐって書いた、地域を批判する記事が元で不買運動を起こされたという過去を持つ真知子は、男性社会の中で必死に自らのポジションを確立しようと苦しんでいた。
そんな真知子に、全国紙の東洋新聞から引き抜きの声がかかった。
その理由が最近真知子にもたらされるようになった「ネタ元」だと考えた真知子は、新たなネタを得るべくネタ元の女性に直接アプローチするが。

『密室の人』
刑事事件の裁判長を務める安斎は刑事裁判の最中に居眠りをし、妻の名前を呼んでしまうという不祥事を起こす。
なぜ安斎はそのような不祥事を起こしてしまったのか。その背景には、再婚相手である美しい妻で茶道家の美和の存在があった。
自らの不祥事に疑問を感じ、上司から地方への異動を示唆された安斎は真相究明にのりだす。

普段あまり短編は読まないのですが、この『動機』の4編はそれぞれ短編独特の良さがある作品だと思います。
警察や犯罪者といった普段なかなか知り得ない世界を背景に、その実はごく普通の人間の内面の弱さや問題点を提起するような内容です。

恋愛  ★★
スリル ★★★★★
感動  ★★★★
総合  ★★★★★

関連記事
スポンサーサイト
THEME:本の紹介 | GENRE:小説・文学 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。