番外編です。
この本は岩田健太郎さんというお医者さんで、神戸大学の大学院教授によるものです。
すべての人にとって、平等であることは生まれて死ぬことであり、致死率は100パーセントだという単純な事実があります。 そしてすべての人に、また平等に与えられている「時間」とどう向き合って生きるべきかということについて、わかりやすく書かれています。 著者の個人的な時間の使い方や時間に対する考え方がいろいろな事柄を通して書かれています。
私はこの本に下手な小説よりも心を掴まれました。 3部構成の第3章はほんとうに素晴らしいと思います。 その内容については簡単にまとめることはできませんが、2011年の地震について触れています。
あの地震と津波で多くの命が一瞬にして奪われ、当然ながらそのすべての人々が地震の起こる直前まで自分の命がここで終わるとは予想し得なかったはずですよね。 今生きている私たちにとってもまったく同じことで、ではそのような「時間の奴隷」である人生をどのように生きていくことが幸せなのだろうかというようなことが第3章の主題になっています。
小説をずっと読んでいると、時々小説以外のものが読みたくなります。 そんな時にこの作品はおすすめですね。
総合 ★★★★★ |